必要不可欠なキャッシングの審査

お金が必要になったときは、キャッシングが便利です。近年はスマートフォンでも申込み手続きができるようになりました。その手軽さから、若い人を中心にキャッシング利用者は増えています。しかしキャッシングはお金を支給してくれるものではありません。借りた分は期日まで返済する必要があり、利息分も合わせて支払う必要があります。自分の返済能力を超える借入をすると、多重債務に陥ってしまいます。その結果債務整理や自己破産をするしかなくなり、人生が破綻してしまうかもしれないのです。

そのような事態を防止するために、行われているのが審査です。キャッシングの審査は多方面から申込み者の返済能力を判断し、融資するかしないかを決定します。また融資ができるとしても、返済能力に応じた金額しか融資をしません。審査のおかげで借りすぎが防止できると言っても良いでしょう。キャッシングは審査がなければ借りやすいのに・・・と感じることもあるかと思います。しかしキャッシングの審査は、借りる側にとっても必要不可欠なものであるのです。

キャッシングの審査に自信がある人は、対策をしなくても審査通過ができるでしょう。ただお金に困っているとは考えにくく、借入など考えないかもしれません。どちらかというと審査が不安な人が、キャッシングをしたいと思うのではないでしょうか。そのためキャッシングを利用する前に、審査対策をしておくことをおすすめします。少し準備をするだけでも、審査に通過しやすくなるはずです。

キャッシングの審査に通過しやすい年齢層とは

キャッシングは18歳以上から利用することができます。ただ大手消費者金融や銀行では、20歳以上からとしているところが多くなっています。20歳未満でも借りることができるのは、学生向けキャッシングくらいでしょう。

年齢はキャッシングの審査に影響してきます。審査に通過しやすいのは、20代から30代です。若い年齢層ではまだ収入が少ないから、返済能力は低いのではないか?と思いますよね。しかし年齢が若いと、働く場所も多いと考えられます。もし現在の職を失ってしまっても、次の職場は見つけやすいでしょう。そして独身者が多いのも、年齢が若い人が審査に通過しやすい理由です。独身者は収入を全て自分のために使うことができます。家族のために使う金額がないので、キャッシングの返済に回せる金額が大きいとされているのです。

年齢が上がるにつれキャッシングの審査は厳しくなっていきます。50代でギリギリ、60代、70代になると審査通過は簡単ではなくなってしまいます。70代では年齢制限で借りられないキャッシングも多くなっています。また退職をして年金だけの生活だと、審査落ちしてしまうキャッシングもあります。

大手消費者金融のCMは若者向けに作られているように感じます。人気が高いタレントを起用し、便利でスピーディーにキャッシングができるとアピールしています。これはキャッシングは20代、30代をターゲットにしており、若い年齢層の顧客を増やしたいためなのです。

職業が影響するキャッシングの審査

キャッシングの審査通過の条件は、本人に収入があることになります。フリーターでも収入がありますから、キャッシングから借りられないことはありません。しかし職業や雇用形態がキャッシングの審査に影響するのは確かです。

審査通過しやすいのは、社会的に信用が高い職業。公務員は最も安定した職業であるため、キャッシングは審査落ちしにくいでしょう。

次が正社員です。その中でも上場企業の正社員であれば、キャッシングの審査は有利です。続いて大企業、中小企業、零細企業・・・といった順序となります。

その下となるのが、アルバイト、パート、派遣社員といった非正規社員非正規社員でも労働時間が長く、雇用保険社会保険にも加入しているようであれば、審査は通過しやすいでしょう。

非正規社員と同等か、それ以下になってしまうのが自営業です。自営業は安定した職業とは判断されないため、キャッシングの審査が厳しくなってしまうのです。ただ開業してから10年以上経過している、黒字経営が続いているなどの条件があれば、自営業でもキャッシング審査を通過するのは難しくないでしょう。また自営業でも社会的信用度が高い職業であれば、正社員やそれ以上の評価となるケースもあります。開業医や個人事務所を構えている弁護士などなら、キャッシングの審査は通過しやすく借りやすいはずです。

無職はキャッシングの審査に通ることはないと考えておいて間違いありません。何かしらの職業に就いてから、キャッシング利用を考えるのが賢明です。

個人信用情報に問題があるとキャッシングの審査には通過できない

キャッシングの審査では、年齢や勤務形態といった属性が影響します。そしてもうひとつ審査で重要となるのが、個人信用情報です。金融機関が共有しているローンやクレジットカード、キャッシングなどの利用状況が、個人信用情報になります。これができたおかけで審査の精度が高くなり、審査スピードも上がったと言われています。

キャッシングの審査では個人信用情報が必ず参照され、ここに問題があると審査落ちしてしまいます。キャッシングの審査に影響度が高いと思われる項目に、支払いの状況があります。返済期日まで支払われていないことがあれば、審査は不利になります。2ヶ月以内の返済遅延が2回以上あると、問題アリとされます。3ヶ月以上の返済遅延だと金融事故として扱われてしまいますので、キャッシングの審査通過は難しいでしょう。

そして申込みの履歴があります。同時期に何社にもキャッシング申込みをしていると個人信用情報で判明すると、審査では多重申し込みと判断されます。それほどたくさんの金額を借りる必要があるのなら、相当お金に困っている=返済できないと考えられ、審査落ち確率が高まってしまうのです。中小の消費者金融であれば申し込み履歴が残らないので気にしなくても良いとする説もありますが、多重申し込みはおすすめできません。

それから現在のキャッシング枠があります。年収に対して高い割合のキャッシング枠をすでに持っていると、これ以上貸すのは危険だとなります。使っていないとしても、審査通過しにくくなるでしょう。

キャッシングの審査落ち原因は総量規制?!

キャッシングを利用するなら、総量規制があることを覚えておきましょう。キャッシングの審査に影響する総量規制は年収の3分の1以上貸付してはならないとした法律です。無職がキャッシングの審査に通らない理由は、この総量規制が関係しているのです。年収がゼロなのですから融資をしてしまうと、そのキャッシング会社は法律違反となり罰せられてしまいます。そのようなリスクを犯してまで、お金を貸す業者はいません。

また収入があったとしても、年収の3分の1までしか借りられません。最高利用限度額が500万円のキャッシングだとしても、年収が300万円であれば利用限度額は100万円までとなるのです。500万円借りたいと申込みをしても、審査に通ることはないでしょう。総量規制は1社の借入額ではなく総借入額となります。すでにほかから借入がある人は、総量規制のために審査落ちすることがないように気をつけましょう。

ただ総量規制の対象となるのは、貸金業者のみとなります。消費者金融信販会社が対象となるため、銀行キャッシングは対象外。銀行であれば無職でも、キャッシングの審査に通る確率はあります。それに年収の3分の1以上借りることだってできるのです。総量規制に引っかかってしまう人は、消費者金融信販会社のキャッシングではなく銀行からの借入を考えると良いでしょう。しかし銀行の審査は、消費者金融等より厳しいのが普通です。簡単に借りられるわけではないことを、肝に銘じておかなければなりせん。

借入件数を減らすのがキャッシングの審査対策

借入件数が多いと、キャッシングの審査通過が難しくなります。キャッシングの場合、借入総額よりも借入件数の方が審査に影響してしまうのです。消費者金融のキャッシングなら、すでに4社以上から借りていれば新規利用は諦めた方が良いかもしれません。審査が厳し目の銀行キャッシングなら、3社でも審査落ちする確率は高いです。

キャッシングの借入件数が多い場合は、まず1社返済することを目指しましょう。借入件数が1社減るだけでも、キャッシングの審査通過確立は高まります。キャッシングを1本化するのも、有効な手段です。おまとめキャッシングなどと呼ばれるもので、複数社からの借入を1社にまとめてしまう方法です。借入件数が4社だったとしても、おまとめキャッシングにしてしまえば借入件数を1社にすることができます。キャッシングに新規申し込みをしても、審査通過しやすくなるでしょう。

キャッシングをまとめると、金利が下がることが多くなるのはメリットです。借入件数を減らすことができ、金利負担も減るなら利用を目指すしかないでしょう。しかし高額の借り入れになるため、審査は通常のキャッシングより厳し目となってしまいます。1度の審査落ちしくらいであきらめずに、また挑戦してみるのが良いのではないでしょうか。また審査期間が長めになることもあります。消費者金融のキャッシングのように即日融資とは行きませんので、余裕を持って申し込みをする必要があります。

甘いか厳しいか?キャッシングの審査を見分ける方法

キャッシングでは「審査が甘い」「審査が厳しい」といった言葉をよく聞くのではないでしょうか。審査に自信がなければ、審査が甘いキャッシングを選択するのが良いと言われています。実際のところキャッシングの審査がどのように行われているのかを公表している金融機関はありませんので、判断するのは簡単ではありません。しかし審査が甘いキャッシングには、共通する特徴があります。

ひとつは金利が高いことです。高い金利は返済できなくなったときの保険とも言えます。貸し倒れがおこってしまっても、金利が高ければ利息で損害を抑えることができるわけです。銀行のように金利が低いキャッシングは、審査が厳しいと見て良いでしょう。

そして無利息期間がないキャッシングです。最近は金利ゼロで借りることができる無利息キャッシングが増えてきました。利用者にとってはありがたいシステムですが、キャッシング会社にとっては利益を得られません。利息での儲けがない上に、貸し倒れになってしまうことを避けたいため、無利息キャッシングの審査は厳しくなってしまうのです。

最後にキャンペーンを見逃さないことです。今新規利用をするとプレゼントがもらえる!といったようなキャンペーンを行っているキャッシングは意外とあります。これは新規顧客増をしたいためのキャンペーン。審査を厳しくしていては顧客獲得は難しくなりますので、この期間は比較的審査が甘いキャッシングとなっていることが多く狙い目です。